2020 年 24 巻 1 号 p. 55-60
目的:重症大動脈弁狭窄症(AS)は,非心臓手術における心血管合併症のリスク因子である。経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)が,Severe ASを有する非心臓手術患者の治療として有用な可能性があるため,当院で行った5例について検討した。
方法:非心臓手術前にTAVRを行った5例についてのケースシリーズ研究
結果:5例の年齢の中央値は87歳だった。TAVI施行から非心臓手術までの待機期間の中央値は78日で,いずれも非心臓手術周術期に心血管合併症を生じることなく管理することができた。
結論:重症ASを有する非心臓手術の患者に対し,術前にTAVRを行うことで安全に管理できた。