2022 年 26 巻 1 号 p. 3-8
【目的】アンケート調査をもとにMinimally Invasive Cardiac Surgery(MICS)における術後鎮痛の実際と今後につき検討する。
【方法】心臓血管麻酔専門医認定施設計179施設を対象とした。
【結果】106施設が回答し70施設がMICSを実施していた。主な術後鎮痛法は持続末梢神経ブロックが29施設(41%)と最も多く,単回末梢神経ブロックを実施している20施設を加えると,肋間神経ブロックが32施設と最多であった。末梢神経ブロックと術後疼痛管理の実施者は半数以上で心臓外科医であった。
【結論】末梢神経ブロックおよび術後疼痛管理の実施主体は多くの施設で心臓外科医であり,麻酔科医にはより効果的な術後鎮痛法を積極的に検討し実施していくことが求められる。