比較眼科研究
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ワークショップ
Ⅱ.各眼圧計の各動物種での比較試験結果
―ウマ―
小谷 忠生都築 圭子泉澤 康晴山下 和人大熊 伸政田村 新
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1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_55-3-4_60

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抄録

ウマの眼圧計としてパーキンス手持ち眼圧計MK-II、キーラーパルゼア・ノンコンタクトトノメーター、アルコンPTG (ALCON)、トノペンXL (TONO-PEN)の4機種が応用可能かどうかを検討した。まず、サラブレット種成馬2頭を用い予備実験の結果、ALCONとTONO-PENが使用可能であった。

無麻酔群:続いてサラブレット種成馬3頭を用いた実験1では、TONO-PEN①→ALCON→TONO-PEN②の順で測定者A、B、Cの3人が測定を行った。測定値は各眼圧計につき左右交互に4回づつ行いその平均値を求めた。実験2ではサラブレット種成馬3頭、同じく重種1頭を用い、測定者Aの1人のみで、ALCON①→TONO-PEN→ALCON②の順で測定を行った。測定値は実験1と同様に各眼圧計につき左右交互に4回づつ行いその平均値を求めた。TONO-PEN①、ALCON①の測定者Aの平均値は29.6±6.2mmHg、15.1±3.0mmHgであった。

麻酔群:サラブレット種成馬3頭、同じく重種1頭についてXylazine0.7mg/kgⅣ投与10分後の眼圧をALCONとTONO-PENで比較した。どちらも投与前に比べ約32~33%低い眼圧になった。

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© 1993 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
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