比較眼科研究
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12 巻, 3-4 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
Gelatt教授特別講演シリーズ
第12回年次大会
ワークショップ
  • 上田 八尋
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_15-3-4_16
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー
  • 藤田 邦彦
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_17-3-4_21
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    Glaucoma is one of the leading causes of blindness, despite its infrequency of occurrence. The most effective means of detecting early glaucoma in humans is the fundus examination, which is too difficult to perform in animals. What is the most effective test for experimental animals? It must be an objective test. Tonometry seems to be an effective way of determining a glaucomatous condition in animals, and it is easy to use, has, less need of anesthesia, and is gentle to the eyes. In this paper, I give a short history of the principles of some kinds of tonometers, and I recommend the Tono-Pen as an adequate.

  • ―マウス、ラット―
    佐野 光一, 有村 一三, 佐々木 眞敬
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_23-3-4_26
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    マウスおよびラットを用い、キーラーパルゼア、トプコントノメーターCT-30、パーキンス手持眼圧計MKII、アルコンPTG、トノペンXLの各種ヒト用眼圧計による眼圧測定を試みた。

    キーラーパルゼア、トプコントノメーターCT-30、パーキンス手持眼圧計MKIIならびにアルコンPTGではマウスおよびラットともに、また、トノペンXLではマウスで眼圧測定は困難であった。しかし、トノペンXLではラットで測定値を得ることが可能であった。

    そこで、ラットにおけるトノペンXLによる眼圧測定を、5日間連続、同一検査者によって実施した。毎日5例のラットの両眼を5回検査するために45~90分要し、さらに、同一動物の日内あるいは日間のばらつきも大きく、比較的高値であった。

    以上のことから、これらヒト用眼圧計はマウスおよびラットへ適用し難いと思われた。

  • ―ウサギ―
    尾崎 潤一郎, 久世 博, 堀 正樹, 岡庭 梓
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_27-3-4_34
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    ヒトで使用されている眼圧計5機種を用いて、ウサギの眼圧測定を試み、その適否を比較検討した。

    使用した動物は、日本白色種ウサギ雄10匹で、測定期間中の週齢は12~16週であった。

    用いた眼圧計はALCON、TONO-PEN、PERKINSの接触式眼圧計3機種と、TOPCON、KEELERの非接触式眼圧計2機種の計5機種である。眼圧の測定はウサギ各個体の両眼について朝、昼、夕の1日3回、各機種それぞれ3日間にわたって行った。

    5機種のうち、PERKINSを除く4機種で測定可能であり、操作上実用的な機種はTONO-PENおよびKEELERであった。ALCONでの測定には熟練を要し、また、TOPCONは、形態的に実用性を欠いていた。PERKINSを除く4機種で得られたデータについて統計解析を行った結果、全機種で有意な日内変動が認められており、しかもTONO-PENを除く3機種では、3日間の測定を通じ規則的な日内変動パターンが記録された。TONO-PENでは、測定日によって日内変動パターンが異なっており、日内変動が規則的なものであると考えればこの結果には問題があると思われた。

    非接触式眼圧計であるTOPCONならびにKEELERでは、比較的安定した結果が得られたが、それらの測定値が従来から報告されているウサギ眼圧値よりかなり低値を示していたこと、および機器の形態ならびに機能的な問題から判断してデータの信頼性という点で疑問が残った。

    以上の結果から、今回使用した眼圧計のうち、測定に熟練を要するなどの問題は残されてはいるものの、総合的に判断してALCONが最適と思われた。

  • ―イヌ―
    大森 礼子, 久野 博司, 臼居 敏仁
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_35-3-4_40
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    雄ビーグルの眼圧をキーラーパルゼア非接触式眼圧計、パーキンス手持式眼圧計MK-II、トノペンXL、およびアルコンPTGの4機器で測定し、各機器の適応性を比較した。特に、1) 各機器の使用の適否および特徴、2) 測定者による眼圧測定値の変動、3) 同一測定者の連日測定時の眼圧の変動、4) 齢の違いによる眼圧の変動、5) 機器間の相関性の5項目について検討した。

    イヌの眼圧測定が可能な機器はトノペンXLおよびアルコンPTGであったが、動物室での測定に、より適しているのはトノペンXLであった。トノペンXLおよびアルコンPTG共に、測定者による眼圧測定値の変動は小さく、いずれも測定者間に有意差は認められなかった。しかし、トノペンXLで得られた同一測定者の連日測定時の値は、アルコンPTGより変動値(CV)が小さく、再現性において、より優れていることが示唆された。また、9、32および45ヶ月齢のイヌの眼圧についてトノペンXLを用いて検討したところ、各月齢間に有意差は認められなかった。トノペンXLとアルコンPTGで得られた値は、互いに高い相関性を示した。

    以上の結果より、今回用いた4機器のうちイヌの眼圧測定に最も適しているとみられた機器はトノペンXLと結論付けた。

  • ―カニクイザル―
    鈴木 通弘, 成田 勇人, 朴 商雨
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_41-3-4_46
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    カニクイザルの眼圧測定について,6機種(シェッツ,アルコン,トノペン,パーキンス,トプコン,キーラーパルゼア)の眼圧計を用いて検討した結果,シェッツ,トノペン,キーラーの3機種が使用可能であった。シェッツ,トノペン,キーラーで得られた眼圧値はそれぞれ16.4±3.1 (9.8-24.4), 16.1±3.9 (7.3-24.8), 15.2±4.3 (6-28) mmHgであった。また3機種で得られた値は互いに良く相関していた(トノペンVSシェッツr=0.771, p=0.0001, トノペンVSキーラーr=0.590, p=0.0001, シェッツVSキーラーr=0.355, p=0.0006)。

  • ―ウシ―
    小谷 忠生, 都築 圭子, 大熊 伸政, 田村 新, 泉澤 康晴, 山下 和人
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_47-3-4_53
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    ヒトで使用されている圧平眼圧計をウシで応用し、どの眼圧計が最適であるか検討した。

    眼圧計は、パーキンス手持ち眼圧計MK-II、アルコンPTG (ALCON)、トノペンXL (TONO-PEN)、キーラーパルゼア非接触式眼圧計の4機種を起用した。まず、成牛2頭、子牛2頭を用い予備実験を行いALCONとTONO-PENが使用可能であった。そこで成牛5頭、生後2週間以内の子牛7頭を対象にALCONとTONO-PENを使用して実験を行った。

    実験1は、TONO-PEN①→ALCON→TONO-PEN②の順で測定者A、B、Cの3人で測定を行った。測定値は各眼圧計につき左右交互に4回づつ行いその平均値を求めた。実験2は、測定者Aの1人が、ALCON①→TONO-PEN→ALCON②の順で測定を行った。測定値は実験1と同様に各眼圧計につき左右交互に4回づつ行いその平均値を求めた。実験1、2ともTONO-PENのほうがALCONよりも高い眼圧値を示した。測定値のバラツキ、測定者間のバラツキにおいてもTONO-PENのほうがALCONよりも大きい値を示した。TONO-PENとALCONの相関性は低かった。また、反すう時における測定ではTONO-PENは測定自体は可能であったが誤差率が大きく、ALCONは測定不可能であった。

  • ―ウマ―
    小谷 忠生, 都築 圭子, 泉澤 康晴, 山下 和人, 大熊 伸政, 田村 新
    1993 年 12 巻 3-4 号 p. 3-4_55-3-4_60
    発行日: 1993年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    ウマの眼圧計としてパーキンス手持ち眼圧計MK-II、キーラーパルゼア・ノンコンタクトトノメーター、アルコンPTG (ALCON)、トノペンXL (TONO-PEN)の4機種が応用可能かどうかを検討した。まず、サラブレット種成馬2頭を用い予備実験の結果、ALCONとTONO-PENが使用可能であった。

    無麻酔群:続いてサラブレット種成馬3頭を用いた実験1では、TONO-PEN①→ALCON→TONO-PEN②の順で測定者A、B、Cの3人が測定を行った。測定値は各眼圧計につき左右交互に4回づつ行いその平均値を求めた。実験2ではサラブレット種成馬3頭、同じく重種1頭を用い、測定者Aの1人のみで、ALCON①→TONO-PEN→ALCON②の順で測定を行った。測定値は実験1と同様に各眼圧計につき左右交互に4回づつ行いその平均値を求めた。TONO-PEN①、ALCON①の測定者Aの平均値は29.6±6.2mmHg、15.1±3.0mmHgであった。

    麻酔群:サラブレット種成馬3頭、同じく重種1頭についてXylazine0.7mg/kgⅣ投与10分後の眼圧をALCONとTONO-PENで比較した。どちらも投与前に比べ約32~33%低い眼圧になった。

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