比較眼科研究
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原著
Sprague-Dawley系、Wistar系及びFischer344系ラットにおける自然発生眼病変
渋谷 一元佐藤 一雄藤井 哲夫布谷 鉄夫田島 正典
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1997 年 16 巻 1-2 号 p. 1-2_1-1-2_10

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抄録

当所で実施された毒性試験に用いられた2,382匹の雄および2,370匹の雌Crj: CD (SD) (CD)ラット、1,032匹の雄および1,062匹の雌Slc: Wistar (Wistar)ラットならびに1,146匹の雄および1,132匹の雌F344/DuCrj (F344)ラットにおける自然発生眼病変を調査し、系統間の眼病変の特性を比較した。眼病変の発生率は、CDラットの雄2.35%、雌1.14%、Wistarラットの雄6.40%、雌4.33%、F344ラットの雄4.36%、雌3.71%であった。3系統間の病変発生率の比較では、Wistarラットの前眼部および中間透光体病変およびF344ラットの後眼部病変の発生率が、他の系統に比較して高かった。3系統のラットの網膜萎縮の発生率は加齢にともない増加する傾向がみられた。

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© 1997 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
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