比較眼科研究
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原著
モルモットに観察された自然発生の空胞性白内障
藤枝 光博鈴木 智林 修次古川 敏紀
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2001 年 20 巻 1-2-3-4 号 p. 7-10

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抄録

市販モルモット(Crj: Hartley (SPF))の眼科学的検査において、7~13週齢の雄135匹中の7匹、18~27週齢の雌20匹中の4匹で空胞性白内障が認められた。この空胞性白内障は、全例とも両側性に水晶体赤道部で認められた。なお雌1匹では、13週後の検査において空胞性白内障の消失が確認された。これらの症例では、病理組織学的所見において水晶体皮質の空胞形成が認められたが、空胞性白内障が消失した雌1匹では、水晶体皮質の空胞形成は認められなかった。

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© 2001 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
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