デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[B21] IIIFの研究活用と課題 「顔貌データセット」構築を事例に
鈴木 親彦
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 2 巻 2 号 p. 75-78

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抄録

本発表では、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)によるデータ提供事例と、各機関がIIIF (International Image Interoperability Framework)に則って提供している画像を横断的に研究活用した事例を示す。それを踏まえ、データ提供者と提供されたデータを実際に利用する活用者の両面からデジタルデータのあり方の議論を提起する。

発表者はCODHの一員としてIIIFに準拠した様々なデータを提供している。一方で、アーカイブ横断でIIIF画像を自由に切り抜きリスト化し「キュレーション」できるツール「IIIF Curation Viewer」を利用して研究を行うデータ活用者でもある。キュレーションによってアーカイブを横断的に利用できる一方、公開と活用のはざまにある課題も明らかになる。例えば、キュレーションにいかなるメタデータを付与するべきか、出典はどう記載すべきか、キュレーション間の引用ネットワークをどう示すか、などである。最終的には公開者の存在が見えなくなる可能性や、予め公開者が意図した目的と異なった活用がなされる可能性も考えられる。これは今回の事例にとどまらない、デジタルアーカイブが普及する中で広く考えるべき問題でもある。

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