2019 年 3 巻 2 号 p. 151-154
現在、世界中のデジタルアーカイブ公開機関から多くのコレクションが公開されている。しかしながら、「コレクション」への興味を持つ人はそれほど多いわけではない。むしろ、自らの関心のあるテーマに沿って各地のコレクション中の個別の資料を横断して閲覧したり注記したりすることを望む利用者への対応が課題であり、IIIFはそれを解決し得るものである。そこで、筆者らはIIIFの採用を推進すべく各地で活動を行ってきた。国際規格の普及活動は今後も必要になることが予想されるため、情報共有のためにこの活動について報告する。さらに、IIIFのグローバルな普及から得られる公開者・利用者双方のメリットについて事例とともに紹介する。