デジタルアーカイブ学会誌
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特集:映画の保存とデジタルアーカイブ
「映画の復元と保存に関するワークショップ」について
太田 米男
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 3 巻 4 号 p. 379-382

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抄録

「映画の復元と保存に関するワークショップ」も2019年には14年目になる。この間に、「アナログ」から「デジタル」へ、映画製作や上映を取り巻く環境も大きく変わってきた。過去に、サイレントからトーキーへ、ナイトレートからアセテートへと、映画の歴史を見ても、規格が変った時に、過去のソフトは失われている。この点を危惧する思いで、ワークショップを提案した。120年以上の歴史を持ち、世界で唯一の共通規格である35mm映画フィルムは膨大な量の映像遺産を残した。それをどのように生かすのか。「ビネガー・シンドローム」、「デジタル・ジレンマ」の問題を抱え、山積する難問は多い。この「ワークショップ」を多くの人たちの情報交換の場と考えている。

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