デジタルアーカイブ学会誌
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動向解説
DAPCON産業賞受賞:「激震の記録1995-阪神淡路大震災取材映像アーカイブ」公開から1年~400年後の神戸市民に映像を見てもらうために~
木戸 崇之
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 5 巻 1 号 p. 63-67

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抄録

朝日放送グループは阪神淡路大震災の取材映像、約38時間分1980クリップを公開して1年が経過した。公開直後からSNS等で大きな反響があった一方、心配された肖像権者からのオプトアウトを求める申し出は、2020年10月1日現在で1件も寄せられていない。「放送局がビジネスを直接的には考慮せず、社会課題に取り組んだ」ことが評価され、デジタルアーカイブ推進コンソーシアムの『2020デジタルアーカイブ産業賞 貢献賞』を受賞した。改めて、アーカイブの概要、公開した映像の一例を紹介し、長期にわたって継続するために着手している今後の展開を報告する。

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