デジタルアーカイブ学会誌
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Print ISSN : 2432-9762
口頭発表
[講演 4-1] アジア太平洋戦争関連資料の保全・継承とデジタルアーカイブ プロジェクトの概要と成果イメージ
水島 久光
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2022 年 5 巻 s1 号 p. s122g-s123g

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抄録

SIG「戦争関連資料に関する研究会」の活動の中間報告と浮かび上がった課題について討議します。

体験者がそれぞれの「記憶」を、「語る」という行為を介して次世代につなぐ「継承の時代」から、さまざまな「記録」にアクセスすることによって認識を深める「共有の時代」へ――戦後75年は、「戦争」に向ける歴史的眼差しにとって、大きな節目となるメモリアルイヤーでした。語り手の不在、資料の散逸、一つひとつの出来事に目線を合わせることの難しさが、私たちの前には立ちはだかっています。戦争資料館や記憶・記録の伝承を掲げた組織・施設・活動、図書館や郷土資料館といった地域に根差した文化施設は、この「節目」をどう越えていこうとしているのでしょうか。戦後76年目の国内各地の動きを俯瞰しながら、未来にむけて「平和」を創造しつづけていくための条件について、考えてみたいと思います。

(1)プレリサーチから見えてきた課題と事例報告

(2)メタデータ・スキーマの共有による情報連携の構想

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