2022 年 6 巻 s3 号 p. s190-s193
ソーシャルディスタンスやテレワークなどの新型コロナウイルス感染拡大防止対策は,教育現場に甚大な影響を与え、防災教育もその例外ではない。一方、災害デジタルアーカイブは,個別にオンラインでアクセスでき、コロナ禍の中でも大きな可能性があると考えられる。そこで本稿は、コロナ禍の2年間(2020-21年)に実施した日本災害デジタルアーカイブ(JDA)を 用いた3種類の「ワークショップ」の結果から見えた災害デジタルアーカイブの可能性と課題を報告する。JDAの個人的利用はある程度の学びをもたらすが、講師を交えたワークショップや被災地訪問を併用する事により、利用者は防災意識向上をより強く感じられることが分かった。