デジタルアーカイブ学会誌
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一般研究発表 (沖縄現地会場)
[D21] 沖縄語のデジタル語彙資源の構築
宮川 創加藤 幹治町田 星羅カルリノ・ サルバトーレズラズリ 美穂
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2022 年 6 巻 s3 号 p. s206-s209

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抄録

沖縄語は、沖縄本島で話されている日琉語族に属する北琉球諸語のうちの一言語である。国立国語研究所発行の『沖繩語辞典』(1963年刊行、2001年第9刷)は、ラテン文字を使用し、声門閉鎖音などの音素記号を一部補足したものである。沖縄語は今日に至るまで、漢字かな混じり、カタカナ、ローマ字、ひらがなのみなど様々な形で書かれてきた。本「沖縄語辞典オンライン」プロジェクトでは、まず、今までに用いられた正書法・表記法を精査し、標準的な漢字かな混じり表記法を割り出し、標準化した。次に、国語研により既に作成されている辞書のスプレッドシートデータ(XSLX)に、標準化した漢字かな混じり表記やひらがな表記、国際音声字母(IPA)を追加した上で、データをテキスト構造化の世界標準であるTEI XMLに変換した。さらに、このXMLを変形させ、静的ウェブサイトジェネレータであるHugoを通してウェブアプリケーションを作成した。本稿ではこの「沖縄語辞典オンライン」の現在までの成果と課題について議論する。

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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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