2023 年 7 巻 s2 号 p. s103-s106
本発表では、東京大学総合図書館に所蔵されているサンスクリット写本コレクションの画像データベースの構築に際して実際に行われた作業を報告する。世界的にも極めて貴重な学術資料であるこのコレクションは、既存のモノクロ画像データベースでは十分に用をなさなくなっており、高精細カラー画像と詳細なメタデータに基づく新たなデータベースへと再構成された。これにあたり、作業中及び公開時にはIIIF(International Image Interoperability Framework)を活用することで効率化と利活用性の向上を実現し、メタデータ構築に際してはTEI(Text Encoding Initiative)ガイドラインに準拠した形式で構築することにより、古典籍資料としてのメタデータレベルでの国際的な利活用性に配慮する形での作業が行われた。