2025 年 9 巻 4 号 p. 126-130
X(旧Twitter)やYouTubeなどのソーシャルメディア(以下SNS)、動画配信プラットフォームが情報流通のインフラの主役になり、誰もが発信者になった。私たちは大量の情報が行き交う空間に包まれている。これら膨大な情報の中には、事実と虚偽の境がはっきりしないものが少なくなく、SNSの特性である瞬時の拡散力に加えて、受け手の属性と心理を分析したプラットフォームのアルゴリズムによって、ユーザーは、情報を受容し、熟慮しないまま他者(それも誰かはわからないまま)に共有、拡散する。こうした情報混乱に対して、「情報の参照点」としての放送アーカイブの役割、意義を考えてみたい。