ダム工学
Online ISSN : 1880-8220
Print ISSN : 0917-3145
ISSN-L : 0917-3145
論文
無筋コンクリートのクラック進展解析における解析パラメータに関する検討
佐々木 隆山口 嘉一高藤 啓
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 16 巻 4 号 p. 282-293

詳細
抄録

大地震時における重力式コンクリートダムの被害の一つとして堤体コンクリートへのクラック発生がある。このクラックの発生および進展現象を精度良く考慮し,ダムの地震時安全性を合理的に照査することが重要な課題となっている。コンクリートの引張クラックを考慮した非線形動的解析を行う場合,線形解析で必要な物性に加え,引張軟化曲線等を合理的に設定することが必要となる。本研究では,無筋コンクリート製の小型模型の振動破壊実験と非線形動的解析による再現解析結果との比較検討から,引張軟化曲線および減衰マトリクスが解析結果に及ぼす影響を把握し,それらに関する解析パラメータの合理的な設定手法について提案を行った。

著者関連情報
© 2006 ダム工学会
前の記事
feedback
Top