ダム工学
Online ISSN : 1880-8220
Print ISSN : 0917-3145
ISSN-L : 0917-3145
報告
最上小国川流水型ダムにおけるひび割れ抑制対策の検討および効果の確認
中野 孝威桑野 陵一
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 31 巻 2 号 p. 189-199

詳細
抄録

流水型ダムの特徴は,河床部に放流設備(常用洪水吐等)を設けることで洪水時のみ貯留する形式である。またダムはV字谷に建設することが有利とされ,流水型ダムは放流設備を河床部に設けるため,各放流設備が狭隘な箇所に密集することとなる。つまり,遮水機能が重要なダムの品質確保を図るうえで,マスコンクリートの温度ひび割れ抑制に加え,設備の密集によるひび割れ抑制が重要であった。本報告は常用洪水吐に着目しひび割れ対策および効果について述べたものである。

著者関連情報
© 2021 ダム工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top