2026 年 36 巻 1 号 p. 4-15
ダムピアは大規模地震による設備損壊時の社会的影響が大きいため耐震性の確保が必要であるが,補強事例は少ない。ダムピアの構造性能の向上を目的とした補強工法として,海外でダム堤体の安定性向上を目的とした補強事例が多いPSアンカー工法が着目されているが,動的挙動や定着部の影響などに関する検討が不足している。本稿では実物ダムピアを対象に施工性などの実務的視点を考慮した補強仕様を検討し,3次元ソリッドモデルを用いた漸増静的解析および漸増動的解析により補強効果や定着部の影響などを検証した。