2026 年 36 巻 2 号 p. 196-207
平成30年9月6日,最大震度7を記録する平成30年北海道胆振東部地震が発生した。震央より約12kmの距離にある厚真ダムでは,堤体に亀裂等は確認されなかったが,洪水吐の損傷や流入土砂等の堆積,管理橋橋台の亀裂,さらに取水・放流ゲート操作室の倒壊・埋没など甚大な被害を受けた。このため,直轄災害復旧事業により,厚真ダムを復旧した。本ダム復旧に当たり,早期のダム堤体周辺の被害状況把握と放流機能の確保,複数工事並行実施を踏まえた工程計画のもと,復旧工事と試験湛水を実施し,令和6年度に供用を開始した。これら一連の取組について報告する。