2026 年 36 巻 2 号 p. 185-195
近年,計画を上回る貯水池の堆砂進行により,低位標高に設置された常用洪水吐きの機能低下のリスクが顕在化しつつあり,持続的な堆砂管理手法の構築が急務となっている。本研究では,水位低下を伴わない排砂手法であるPressure Flushingとその排砂効果拡大を目指した既往研究に着目し,それらを常用洪水吐き周辺の堆砂制御方策と捉え,新たに既設ダムに実装可能な構造として,既設予備ゲートに追加設置する補助構造物形状を考案した。さらに,水理模型実験によりその形状・配置等が堆砂形状に与える影響を分析し,堆砂の形状制御の可能性を提示した。