抄録
光ファイバを用いた温度計測は, 建設分野で広範囲に適用されている. 一方, 光ファイバ自体は衝撃等に対して脆いことから, コンクり一卜内に埋め込んだ場合, 破断等の損傷を受けやすい課題を有している. 本検討では, コンクリートダムの施工時の温度挙動把握を目的に, 光ファイバの周囲を鉄線で外装することにより耐久性を高めた温度計を用いて, ダム堤体での温度計測を実施した. 計測に際しては, 測定精度が従来の温度センサ (熱電対) と同等以上であることおよび鉄線外装による温度感知への影響検討を行った.