ダム貯水池におけるアオコなどの富栄養化現象対策として, 散気管方式の曝気式循環施設が, 近年比較的多用されている. 本稿では, この曝気式循環施設の効果と設置・運用に関する考え方について検討した. まず, 曝気式循環施設が設置されている貯水池において, 現地観測を行い, 水質変化と曝気式循環施設の稼働状況の関係を把握し, 施設の効果について考察した. 次に, 観測結果および既往の研究成果を参考に, 曝気式循環施設の設置規模 (1基あたりの空気量と総設置基数) を検討するための手法について考察し, 対象とした貯水池に適用した.
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