1996 年 6 巻 23 号 p. 40-50
日本で独自に開発されたRCD工法の研究が開始されて以来すでに20年以上経過し, また, 完成したダムも20以上を数えている。その間, 施工方法を中心とした技術開発はかなりの進展を見, コンクリートダムの合理化施工に貢献している。しかしながら, コンクリートの材料, とくに骨材に関しては従来コンクリートと大きな違いはない。そこで本稿では, RCD用コンクリートにおける骨材微粒材料の影響を検証するとともに, 一般に原石中に微粒成分の多い低品質骨材の合理的な利用に資する内容についても触れる。