ダム工学
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個別要素法によるフィルダムの動的挙動に関する基礎的研究
森本 浩之木山 英郎
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1997 年 7 巻 2 号 p. 72-79

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抄録
個別要素法は, 解析対象領域を数多くの分離した剛体要素の集合体としてモデル化し, 各々の剛体要素の運動を追跡して全体としての変形を取り扱う, すなわち不連続体の解析手法である。本稿では, 個別要素法をフィルダムに適用し, 地震時の堤体挙動を解析する手法の基礎的研究を行った。動的解析にあたって, 入力地震動には観測地震波を用い, 減衰定数はフィルダム堤体の応答加速度に関する既往の解析結果をもとに設定した。検討の結果, 非線型バネを用いることにより堤体各部の応力と変位を適切に評価することが可能であることが明らかになった。
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© 一般社団法人ダム工学会
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