ダム工学
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動的グラウチング工法の開発
平 治西垣 誠大橋 昭寺戸 康隆高田 徹
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1999 年 9 巻 3 号 p. 164-174

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抄録
動的グラウチング工法は, 注入圧力に10Hz程度の脈動を与えることにより高濃度グラウトの見かけ粘度を低下させ, グラウトの流動性・浸透性の向上を図る工法である。さらに, 本工法では, 脈動によって亀裂中でのグラウトの目詰まりを抑制する効果も期待できる。筆者らは, 岩盤亀裂を模擬した人工亀裂への注入試験, 振動下におけるグラウトのレオロジー試験, および微小平行隙間内での脈動流れの非定常流解析を行い, 本工法の有効性と最適注入条件を明らかにし, 現場での施工が可能な動的グラウチングシステムを開発した。
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© 一般社団法人ダム工学会
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