ダム工学
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セメントミルクの濃度と注入特性の関係について
谷 智之内田 善久
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1999 年 9 巻 3 号 p. 175-186

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抄録
グラウチングの注入仕様は, 施工実績に基づいて経験的に決定されている部分がある。注入仕様のうち, セメントミルクの初期配合は水セメント比 (W/C: 重量比) が10程度の薄い配合を採用する場合が多いが, より高濃度にすることによって注入時間の短縮が図れるものと考えられる。そこで室内試験により, セメントミルクの濃度と注入特性 (粘性, 限界流速, 目詰まり特性) の関係について検討した。さらに, ダム止水カーテンより採取したコアのわれめ内セメント固化物と室内試験で生成した固化物との特性の比較から, ダム基礎岩盤における合理的な初期配合の設定について検討した。
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© 一般社団法人ダム工学会
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