日本歯科理工学会誌
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総説
歯を活かすための材料・接着の方略
田上 直美
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2022 年 41 巻 1 号 p. 63-67

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抄録

生体の一器官である,実質欠損が生じた「歯」に対し,人工的な材料を接着させ,再び十二分に機能させることは難しい.歯科材料は,厳密な品質管理のもとで作製されるため製造品質がほぼ均一であるが,「歯」の物性は種,遺伝,環境などに影響を受け,さらに個体によって異なる.また,同一個体内でも生活歯か失活歯かによってその質は大きく変化する.個人に対し,また一本一本の歯に対して,適切な材料を選択し,適切な方法で修復するのは至難の業であろう.歯冠修復に接着技法は必須である.接着技法の進歩は,一昔前では考えられないような審美性や機能性を歯科臨床にもたらした.高い接着強さを有するボンディング材やレジンセメントによる歯冠修復は脱離せず長期間機能することができる.しかしながら,「高すぎる接着強さ」は時として被着体破壊を惹起し,最悪の場合,歯質という被着体が破壊される.本稿では,歯を活かすための「歯冠修復と接着」がどうあるべきかを臨床的に論及する.

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© 2022 一般社団法人 日本歯科理工学会
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