2001 年 5 巻 2 号 p. 105-112
リハビリテーション医学・医療は,活動障害を主たる対象とし,多層的対応を用いてシステムとしての解決を図るという特徴を有する.その際,活動―機能―構造連関,治療的学習,援助工学という概念の理解が大切となる.
リハビリテーションチームでは,患者のneedから考えるtransdisciplinaryという形態が重要になる.そのためには,自分の専門性や役割を柔軟に扱える高い能力がその構成員に要求される.日本摂食・嚥下リハビリテーション学会が,摂食・嚥下障害者の活動障害に対する有効な方法論を発展させるtransdisciplinaryな場になることを期待する.