日本透析医学会雑誌
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症例報告
Calciphylaxisによる下腿有痛性多発性潰瘍に対してチオ硫酸ナトリウムが奏効した長期血液透析患者の1例
山田 琢吉澤 威勇上田 裕之大塚 泰史加藤 尚彦栗山 哲細谷 龍男
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2011 年 44 巻 7 号 p. 643-648

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抄録
Calciphylaxisは,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)に合併する骨・ミネラル代謝異常(mineral and bone disorder:MBD)の一型で,その発症要因は不明とされる.今回,われわれは長期透析を受けている白人男性で,下腿皮膚の有痛性多発性潰瘍により受診し,皮膚生検にて確定診断に至った一例を経験した.Calciphylaxisは難治性のCKD合併症であるが,本症例においてはチオ硫酸ナトリウムを投与したところ,有痛性皮膚潰瘍の著明な改善を観察した.本疾患は,CKD-MBDとしてもまれな病態であるものの,長期血液透析患者の増加とともに注目されてきており,透析医にとってその病像を認識する必要があると思われる.
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© 2011 一般社団法人 日本透析医学会
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