抄録
高齢透析者は維持透析開始時にすでに糖代謝異常,血圧異常,心不全,脳梗塞,心筋梗塞,大動脈瘤,ASO,認知症,大腿骨骨折などを併発している.当然のことながら大部分が入院したうえでの透析療法の開始を必要とし,要介護高齢透析者の範疇に分類できる状態にある.院の内外での医療連携,チーム医療なくしてこれらの患者への対応は不可能に近い.同時に,information and communications technologyを利用し,活用することで,医療連携やチーム医療の質を向上させることが求められている.本稿では種々のサービスが付加された高齢者住宅を提案する.