日本透析医学会雑誌
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原著
血液透析患者のbrachial-ankle pulse wave velocity (baPWV) と各種パラメーターとの関連についての検討
樋口 輝美石川 由美子堀田 直榎本 伸一高崎 智也新倉 崇之山道 慎也瀬戸口 晴美中島 詩織柳澤 順子小野 綾子熊田 光孝石川 房子堀之内 那美山崎 俊男水野 真理大川 恵里奈安藤 英之
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キーワード: 血液透析, baPWV, 栄養, 炎症, ESA, ERI
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2013 年 46 巻 6 号 p. 551-559

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抄録
 目的:透析患者は動脈硬化関連合併症の状態にさらされている.動脈硬化症の指標であるbrachial-ankle pulse wave velocity(baPWV)は簡易に測定することが可能なdeviceであり,透析患者のbaPWVを測定し,種々のパラメーターとの関連について検討した.対象・方法:安定した維持血液透析中の患者138名のうち,ABIが0.9以上1.3以下の正常患者98名.baPWVはform PWV/ABI(日本オムロンコーリン社)にて測定した.血液サンプルは週始めの透析前後に行い,DNAの酸化ストレスのマーカーの8-OHdG,炎症性サイトカインのIL-6,動脈硬化関係のfetuin-AはELISAにて測定した.栄養関連ではGNRIを算出し,ESAの過去1か月の使用状況でERIを検討した.結果:baPWVの性差,原疾患が糖尿病群と非糖尿病群との検討では,有意な差は認めなかった.年齢と有意な正の相関を認め,透析歴とも有意な正の相関を認めた.栄養関係の血清アルブミンとは有意な負の相関を認め,GNRIとも有意な負の相関を認めた.また体重とは有意な負の相関を認め,BMIとも有意な負の相関を認めた.炎症のマーカーであるIL-6とは有意な正の相関を認めたが,fetuin-Aや8-OHdGとは有意な相関は認めなかった.血清Crとは有意な負の相関を認め,補正カルシウムとは有意な正の相関を認め,TIBCとも有意な負の相関を認め,β2-MGとは有意な正の相関関係を認め,ERIとも有意な正の相関を認めた.多変量解析では,血清Crとβ2-MGと有意な相関を認めた.結論:baPWVは動脈硬化症に関連する炎症,栄養状態および年齢,透析歴,中分子量物質,TIBC,補正カルシウム,ERIなどにも関与し,特に血清Crとβ2-MGがその規定因子になることが示唆された.
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© 2013 一般社団法人 日本透析医学会
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