日本透析医学会雑誌
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原著
フロープロファイル法およびパルスドプラ法による上腕動脈推定血流量と超音波希釈法によるarteriovenous fistula (AVF) 血流量との比較
前野 七門中西 啓介大町 和太田 隆祐太田 なおみ
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2015 年 48 巻 11 号 p. 643-649

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抄録
われわれは濃度希釈法による動静脈瘻 (AVF) 推定血流量 (eAVF-FV) と, フロープロファイル法 (FP法) およびパルスドプラ法 (PD法) による上腕動脈推定血流量 (eBA-FV) の測定値を比較検討した. 維持血液透析17例に対し透析前にアロカメディカル社ProSoundα7 (以下A7), GEヘルスケア社LOGIQ Book XP (以下LB) により, eBA-FVおよびAVF血流途絶下のAVF側eBA-FV (pBA-FV), AVF反対側肢のeBA-FV (cBA-FV) を, さらに透析中Transonic Systems社HD02により濃度希釈法でeAVF-FVを各3回測定し, 再現性, 平均値, 誤差率 (誤差率=[|eBA-FV-eAVF-FV|]/eAVF-FV×100) を検討した. eAVF-FVは155~1,045mL/min (566±322mL/min) でA7-FP法とA7-PD法のeBA-FVと有意差はなく, LB-PD法は有意に高値だった. 誤差率はA7-FP法で39±42%, A7-PD法で47±45%で両者間に有意差はなく, LB-PDは83±59%で他2者より有意に大きく (p=0.025), pBA-FV, cPA-FV補正による有意の変化はなかった. 超音波による血流量測定値は, 誤差率を勘案すれば臨床的に有用と思われる.
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© 2015 一般社団法人 日本透析医学会
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