日本透析医学会雑誌
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第59回日本透析医学会ワークショップより
2-2. バスキュラーアクセスケア—電解水を用いた手洗いと穿刺部消毒—
中原 宣子
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2015 年 48 巻 2 号 p. 83-86

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抄録

 バスキュラーアクセス管理は重要で, シャント血管の開存維持とともに穿刺部の皮膚状態の安定 (保清と皮膚の健康維持) も欠かせない. 今回, 患者自身の事前手洗いおよび穿刺部の消毒に電解水を使用し1年6か月が経過し, その効果を検証した.
 協力の得られた患者およびスタッフ合わせて22名を対象に, 手洗い前, 電解水による手洗い後に環境スタンプ (培養) 検査を行った. また, 一部は強酸性電解水による穿刺時消毒後に同様の検査を行った. 生菌数は洗浄後に著しく低下し, 消毒後は消毒範囲では検出しなかった. また, 患者は洗浄・消毒による掻痒感・発赤・湿疹などの皮膚症状は短期的, 長期的にも出現していなかった. 強電解水による手洗い, 消毒は有効で安全である.

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© 2015 一般社団法人 日本透析医学会
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