日本透析医学会雑誌
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原著
透析患者に対する腸溶性カプセル化ビフィズス菌製剤摂取による便秘改善効果と心理変化によるQOLの向上
辻 義弘吉岡 健太郎河野 麻実子鈴木 尚紀田尻 伸弘人見 泰正加藤 かおり吉田 俊子水野 (松本) 由子
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2015 年 48 巻 7 号 p. 413-422

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抄録
腸溶性カプセル化ビフィズス菌製剤 (以下, カプセル化ビフィズス菌製剤) を透析患者に服用させ, 便秘症状の改善とそれに伴うQOL, および血液検査結果の変化について検討した. 透析患者24名を対象とし, カプセル化ビフィズス菌製剤を1日1包8週間服用させた. 便秘の尺度評価には日本語版便秘評価尺度を用い, QOLの変化にはThe Patient Assessment of Constipation Quality of Life Questionnaire (PAC-QOL) を用いた. カプセル化ビフィズス菌製剤摂取前と比較して, 21名 (87.5%) に便秘症状の改善とQOLの向上が認められた. また, 早期に便秘が改善した群では血清リン値が有意に低下した. カプセル化ビフィズス菌製剤摂取の効果が早発性に出現する透析患者では, 便秘症状の改善に伴うQOLの向上, および血清リン値の低下に有用であることが示唆された.
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© 2015 一般社団法人 日本透析医学会
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