2018 年 51 巻 1 号 p. 74-76
医療機器の高度化, 複雑化が進むにつれ, 医療安全に対する臨床工学技士の役割は拡大している. 今後の人材確保の観点からも離職率の低下は重要な課題であり, 家庭と仕事の両立できる環境の整備は, 仕事に対するモチベーションや満足度の向上など業務を継続するうえでの重要なポイントとなる. 公益社団法人日本臨床工学技士会の正会員は20~30歳代が約7割を占めている. 若手会員の働きやすい環境とは何か. 会員の現状とニーズを把握するために公益社団法人日本臨床工学技士会として男女共同参画委員会を設置し, 会員各位に対して, 育児や介護などのライフイベントに合わせた働き方や家庭と仕事のバランスをとる重要性について理解を深め, 両立支援の意義や環境整備の普及に努めている.