日本透析医学会雑誌
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特集:コロナ禍における腎不全診療の現状と展望
新型コロナウイルスに対する治療・予防
②ワクチン
吉藤 歩竜崎 崇和
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2022 年 55 巻 2 号 p. 129-136

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抄録

2020年以降,日本でも,新型コロナウイルス感染症(COVID‒19)は猛威を振るい,多くの死者を出した.透析患者は低免疫ゆえに罹患すると重症化し,致死率も高い.COVID‒19の発症・重症化予防のためワクチン接種は極めて有効である.日本では,mRNAワクチンが主に使用され,高い発症予防効果,入院・重症化・死亡抑制効果を有する.透析患者でも,2回のワクチン接種により大幅に死亡率が低下した.しかし,2回目のワクチン接種から時間が経過し,抗体価が低下し,感染する事例が増加している.とくに,透析患者はワクチン接種により抗体価が上昇しにくく,低下しやすいこと,細胞性免疫や記憶免疫の異常などから感染が重症化する可能性も指摘されている.2021年12月より日本でも3回目の追加接種が開始された.追加接種により抗体価は2回目の接種後よりも有意に増加し,変異株に対しても有効であるという報告もある.欧米からは,透析患者における追加接種の有効性が報告されている.今後,3回目のワクチン接種の普及が進み,感染の再拡大が抑えられることを期待する.

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© 2022 一般社団法人 日本透析医学会
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