2025 年 58 巻 2 号 p. 64-67
ウロキナーゼは内シャント(arteriovenous fistula: AVF,arteriovenous graft: AVG)の閉塞例に対して血栓溶解を目的として使用されていた.近年ウロキナーゼの供給不足により使用が制限されている.内シャント血栓性閉塞にはウロキナーゼの使用成績と代替薬品やデバイスについて調査した.内シャントにおいてウロキナーゼを閉塞血管,閉塞人工血管内に投与もしくは引き続き経皮的血管拡張術(vascular access interventional therapy: VAIVT)が行われていた.単独投与での開存率は高くないが,VAIVTを併用した症例では高い開存率が期待できる.ウロキナーゼを使用せずにVAIVTを行った場合,開存率の減少が報告されている.代替薬としてtissue plasminogen activator(tPA)の報告があり,ウロキナーゼに対して血栓溶解の時間は長いものの開存の有効性は同等であり期待できるが高価かつ本邦では保険適応外である.血栓吸引カテーテルや血栓溶解除去デバイスも有用であるという報告はあるが,ウロキナーゼ使用との差については明らかではない.外科的血栓除去とVAIVTとの間に血栓除去効果に差がみられていないため,今後外科的血栓除去が増加する可能性がある.