【目的】透析施設での塩素ガス発生事故に対する実践的な対応マニュアルを構築すること.【方法】当院で初版マニュアルを作成後,消防署と共同で実地訓練を実施した.消防が施設の構造や換気設備を確認し,避難経路,ゾーニング,通報時の必要情報などについて専門的助言を得た.【結果】訓練により,機械室・透析室の閉鎖,1階全員避難,2階病室の窓開放(機械室直上を除く),エレベーター使用可,消防によるゾーニング後の追加避難などが明確化された.通報時の必須情報10項目のチェックリストと,消防提供用の図面・資料の事前準備体制を構築した.マニュアルは訓練結果に基づき大幅に改訂された.【結論】消防との実地訓練は,施設特性を踏まえた実践的な発生後対応マニュアルの構築に有用である.他施設への展開が期待される.