日本透析医学会雑誌
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症例報告
サクビトリルバルサルタン内服中にレオカーナⓇを施行し,ショックを呈した1例
元 志宏, 木暮 隆太, 上久保 佑太, 長江 菜月, 木村 歩, 野辺 香奈子, 肥沼 佳奈, 清澄 理恵, 野平 由香, 熊谷 裕生, 池田 直史
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2026 年 59 巻 9 号 p. 534-538

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抄録

72歳,女性.透析導入18年目の糖尿病性腎臓病患者.右第2趾の難治性足潰瘍に対し,血管内治療が困難であったためレオカーナⓇを施行した.開始前血圧162/92 mmHgだったが,開始10分後に90/60 mmHgに低下した.レオカーナⓇ回路離断,補液を行い血圧は回復した.アナフィラキシーを示唆する所見はなく,内服薬にサクビトリルバルサルタンが含まれていたことから,レオカーナⓇの吸着膜によるブラジキニン産生亢進にサクビトリルによるブラジキニン分解抑制が加わりショックを呈したと示唆された.サクビトリルバルサルタンとレオカーナⓇの併用は,添付文書上は「併用注意」に留まっているが,本症例のようにACEIと同様の重篤な副作用をきたす可能性がある.レオカーナⓇ施行に際しては,降圧薬の内服状況を詳細に確認し,必要に応じた休薬や慎重なモニタリングを行うことが不可欠である.

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© 一般社団法人 日本透析医学会
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