抄録
福岡市立第一病院では昭和47年8月血液透析を開始して5年を経過し, 昭和52年9月15日現在で9545回の血液透析を行ったが, この間に発生した血液透析に伴う事故について集計し, 若干の考察をくわえた.
当院の透析設備の概要は, 昭和52年9月現在, 室面積165m2, 透析器はRSPキャニスターモジュール12台, 透析液供給装置は240l給液タンクである. スタッフは医師2名, 看護婦7名で, 栄養士, 検査技師などは他科と併任である.
使用したダイアライザーは, 9545回の透析中9494回がコイル型で5年間ほとんどコイル型を主体に透析を行ったといえる.