日本透析療法学会雑誌
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血友病Aに合併した慢性腎不全に対し腹膜透析を施行した1症例
保元 裕一郎徳田 雄一大井 秀久内田 義男伊東 博英東 和弘原田 隆二尾辻 義人橋本 修治
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1986 年 19 巻 3 号 p. 295-298

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抄録
26歳, 男性の血友病Aの患者が腎不全を合併したため, 腹膜透析 (PD) を施行した.
PD開始の2ヵ月前に起した右大腿骨骨折が, 腎機能障害の進行に何らかの影響を与えた可能性はあるが, 腎不全のはっきりした原因は不明である.
VIII因子濃縮製剤を補充することにより, 特に大きな腹腔内出血を来たすことなく, 突然の脳出血のために死亡するまでに, 111回のPDを施行し得た.
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© 社団法人 日本透析医学会
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