日本透析療法学会雑誌
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重水による全体水分量の測定
血液透析患者における体液量の評価および標準体重推定の試み
仲里 聰久保 和雄杉野 信博
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1988 年 21 巻 12 号 p. 1151-1156

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抄録
血液透析 (HD) 患者の標準体重 (SW) の決定には一般に血圧, 心胸比などを考慮して行なうが, 本研究は全体水分量 (TBW) と除脂肪体重 (LBM) を求め, これよりSWの設定を試みた. また, 健常者との体液量の比較, 心胸比とTBWおよびSWとの関係, さらにTBW/LBMの相違による比較検討を行なった. 99.8%重水を健常者6名, HD患者40名 (男性16名, 女性24名) にそれぞれ投与し, 平衡状態に達した時点でTBWを求め, また, 身長, 体重, 腹囲の計測よりLBMを算出した. HD後のTBW/BWは健常者よりも男性で3-4%, 女性で5-10%大であった. 心胸比とSW, およびTBWの間に相関は認められなかった. TBW/LBM>0.78の場合, 体液量過剰が示唆され, HD患者のTBW/LBMの平均は0.757で健常者よりも大であった. 心胸比より設定したSWCTRはTBWより推定したSWTBWよりも平均0.58kg大であった. TBW/LBMの多寡に拘らず, HDの血圧低下は限外濾過量が大きな例に多く認められた.
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© 社団法人 日本透析医学会
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