日本透析療法学会雑誌
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ローラー型血液ポンプ入口に発生する陰圧のポンプ吐出量におよぼす影響
稲垣 均浜崎 智仁黒田 寛矢野 三郎
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1988 年 21 巻 12 号 p. 1167-1169

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抄録
血液透析で使用されるローラー型血液ポンプは, ポンプ入口側の陰圧の影響により吐出量が変化すると考えられる. そこで我々は, 生理食塩水によりヘマトクリットを25%に希釈したウシヘパリン化新鮮血液を使用し陰圧の影響を検討した. 動脈側血液回路のポンプセグメント前にスクリュークランプを取り付け, これを狭窄させることにより陰圧を発生させ, 吐出量の変化を調べた. 200ml/minの血液を流した際-200mmHgの陰圧をかけることにより流量は10%減少した. ダイアライザーのクリアランスを測定する場合, この現象に注意を要す.
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© 社団法人 日本透析医学会
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