日本透析療法学会雑誌
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慢性透析患者に対する低燐ミルク (LPK®) の使用経験
北 裕次阿部 富弥大塚 量子大平 整爾前田 貞亮田崎 綾子山川 真佐藤 喜久子藤見 惺金井 英敏
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1989 年 22 巻 2 号 p. 201-204

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抄録
近年, 慢性透析患者の高燐血症に対して低燐食品が注目されている. 今回, 低燐ミルクの効果について検討した.
32名の透析患者に対して, 腎不全用に調整したLPK®20gを温水に溶かして100mlにしたものを一日一回, 一か月間飲用させ, 投与前後のCa, ip値の変化を見た. また, 5名の患者で, 同量の市販牛乳との比較のため, それぞれ100ml飲用2時間のCa, ip値の変化を比較した.
その結果, LPK®投与前と4週後の血清燐値32名の平均は, それぞれ, 前6.7±1.1mg/dl, 後5.5±1.2mg/dlで危険率0.5%で有意に4週後が低い結果となった. 同様にCa・P積値も, 前65.6±14.3, 後53.2±12.2で危険率0.5%で有意に投与後が低値となった. しかし, 投与開始時血清燐値が6mg/dl以下であった8名については, 有意差を認めなかった. また, 市販牛乳との比較5例の血清燐濃度平均では市販牛乳は前値4.6±0.6mg/dl, 2時間後値5.1±0.6mg/dlと上昇したが, LPK®では前値4.9±0.3mg/dl, 後値4.7±0.5mg/dlとほとんど変化しなかった.
以上のことより, LPK®は透析患者の高燐血症に対して, 血清燐値の低下及びCa・P積の正常化に有用と思われた.
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© 社団法人 日本透析医学会
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