日本透析療法学会雑誌
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血液透析患者の胆石症に関する検討
鈴木 綾子今井 恵子渡部 理恵矢萩 恵美高砂 浩子村山 冨美子弓田 滋寺沢 良夫関野 宏
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1992 年 25 巻 4 号 p. 355-360

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抄録
1983年3月から1990年12月までに, 当院で腹部超音波検査を行った血液透析患者776例を対象に, 胆石の発現率について検討した. 胆石保有率は, 776例中160例20.6%で, 加齢と共に増加したが, 男女差はみられなかった. 原疾患別では, 糖尿病性腎症で31.3%と特に高率であった. また, 肝硬変合併者の胆石保有率は, 16例中9例56.3%と著しく高率であった. 胆嚢摘出術を施行したのは, 男性5例, 女性10例で女性に多かった. 結石の種類は, コレステロール系石12例, ビリルビンカルシウム石3例であった. 総胆管結石は, 3例にみられた. 手術施行例15例中13例は, 手術までに胆嚢炎を繰り返し起こしており, 経過観察には腹部超音波検査が有用であった. 全透析患者に対する胆嚢癌合併率は, 776例中2例0.26%で健常人と比較して約10倍と高率であった. 胆石症における胆嚢癌合併率は160例中2例1.3%であった. 2例とも70歳代の女性であることから, 高齢者胆石症の経過観察には, 特に注意が必要であると思われた.
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