日本透析医学会雑誌
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病室用移動型透析装置の試作
高橋 博久太田 智黒川 純島田 肇
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1994 年 27 巻 8 号 p. 1149-1153

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抄録

移動困難な重症患者の透析を病室で行う目的で, 移動型のシングルパス透析装置を試作した. 本装置は市販の機器を組合わせた簡便な装置で, ダイアライザーへの透析液の供給回収にはダブルポンプを使用した. 熱交換器を用いて給廃液の温度差を最小にすることにより, バランス誤差を96%減少させることができた.
透析液流量150ml/minでのBUNおよびクレアチニンのクリアランスは間欠的治療に必要十分な値を持ち, 55lの透析液にて6時間の治療が可能となった. さらに本装置は本体と透析液貯留タンクを分離したセパレート型のため, ベッドサイドで扱い易く, 移動も容易である.

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© 社団法人 日本透析医学会
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