主催: 日本デジタル教科書学会
後援: 文部科学省, 京都府教育委員会, 京都市教育委員会, 京都大学大学院教育学研究科教育実践コラボレーション・センターE.FORUM
会議名: 2021年度日本デジタル教科書学会年次大会
回次: 10
開催地: 京都/オンライン
開催日: 2021/08/21 - 2021/08/22
本稿は,文部科学省の「GIGAスクール構想」において設置された児童・生徒のタブレット端末に,算額の画像データを保存し,算数・数学の学習,地域の学習において活用するための構想を立案した.算額とは,江戸時代から明治初期にかけて,神社仏閣等に算数・数学の問作を行い,問題文・答・解法をかいた額のことである.これを神社・仏閣等に奉納する習慣があった.特に本県においては,「絵付算額」が現存算額の半数以上を占めており,画像を探索する価値に着眼した.特に「教具としての活用」の中で,探索活動の道具として位置付け,1時間の出前授業におけるコンピュータに支援された学習の実際を観察によって分析する.児童・生徒が主体的に自身のタブレット端末を操作しながら,明治10年の算額を探索し,気付きを共有し,課題を生成する.その際のタブレット端末の活用の様相を分析し,その成果と課題を示す.