主催: 日本デジタル教科書学会
後援: 文部科学省, 新潟県教育委員会, 新潟市教育委員会, 新潟市小学校教育研究協議会, 新潟日報社, 特定非営利活動法人にいがたデジタルコンテンツ推進協議会
会議名: 2019年度日本デジタル教科書学会年次大会・研究会
回次: 8
開催地: 新潟など
開催日: 2019/08/17 - 2019/08/18
本稿は,平成30年告示の文部科学省高等学校学習指導要領数学におけるコンピュータの活用の在り方の整理とその具体例を検討した。特に「教具としての活用」において仮説を確認する数学的活動と幾何学的意味から代数的意味を説明する数学的活動の道具として動的数学ソフトウェア(以下幾何ソフト)を位置づけて,コンピュータに支援された協調学習を構想した。高等学校数学A「図形の性質」において数学史を活用した√aの作図と√abの作図の価値と,図示された相加平均・相乗平均の解釈により,高等学校数学Ⅱ「いろいろな式」における相加平均と相乗平均の不等式の学習において,幾何ソフトの支援力を生かした相互補完的な教材構成が可能である。