日本デジタル教科書学会発表予稿集
Online ISSN : 2432-6127
日本デジタル教科書学会第8回年次大会
セッションID: 2G-3B-1
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2G-3B
次期学習指導要領における高等学校数学科授業のコンピュータ活用に関する整理と展望-数学史を活用した「仮説の確認ツール」と「数学的コミュニケーションの説明ツール」に焦点をあてて-
風間 寛司小倉 良介
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抄録

 本稿は,平成30年告示の文部科学省高等学校学習指導要領数学におけるコンピュータの活用の在り方の整理とその具体例を検討した。特に「教具としての活用」において仮説を確認する数学的活動と幾何学的意味から代数的意味を説明する数学的活動の道具として動的数学ソフトウェア(以下幾何ソフト)を位置づけて,コンピュータに支援された協調学習を構想した。高等学校数学A「図形の性質」において数学史を活用した√aの作図と√abの作図の価値と,図示された相加平均・相乗平均の解釈により,高等学校数学Ⅱ「いろいろな式」における相加平均と相乗平均の不等式の学習において,幾何ソフトの支援力を生かした相互補完的な教材構成が可能である。

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