心電図
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長期植込み後に心理的負担によってICD抜去に至った1例
小川 智美谷口 弥生谷村 幸亮中野 槙介竹本 良秋田 朋己永松 裕一末廣 英也黒瀬 潤今田 宙志兵庫 聖大木内 邦彦田中 秀和福沢 公二平田 健一
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2019 年 39 巻 3 号 p. 205-210

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抄録

心疾患の既往歴のない40歳女性.23歳時に心室細動による心肺停止後に蘇生され,特発性心室細動による二次予防目的にて患者了承の上,植込み型除細動器(ICD)植込み術を施行.その後,作動歴なく経過していた.30歳時に初回の電池交換術を施行.40歳時に2回目の電池交換術目的にて入院した際に,今後繰り返される電池交換術とICDを植込んでいることへの心理的負担が大きいことを理由に,ICD抜去希望を告げられた.複数回にわたって,抜去後に心室細動の再発や蘇生後の脳機能障害が生じる危険性,抜去術の合併症に関して医師より説明がなされたが,意思は変わらなかった.院内臨床倫理委員会の承認を得,エキシマレーザー使用下にICD全システム抜去を行った.デバイス植込み患者に対しては,デバイス管理のみならず心理面へのサポートも必要であり,患者のみならず,家族に対する支援も求められる.患者・家族に対し,看護師も含めた多職種で継続的にサポートする体制の必要性を示唆する1例を経験したため,ここに報告する.

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