心電図
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Communication
当院のICD/CRT-D植込み患者における不適切作動の実態調査
―不適切作動原因の頻拍の特性とは? ―
小野 仁近藤 祐介細谷 裕一藤江 舞高平 青洋伊藤 竜林 智彦仲野 美代宮澤 一雄梶山 貴嗣中野 正博小林 欣夫
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2020 年 40 巻 1 号 p. 35-41

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抄録

植込み型除細動器(ICD)や両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)は薬物療法と比較して,心臓突然死を予防し生命予後を改善することが知られているが,その一方で心房細動(AF)を含む上室頻拍(SVT)に対する不適切作動も懸念されている.今回われわれは,不適切作動の原因となる頻拍の特性を明らかにするため,当院でICD/CRT-Dを植込んだ患者400人を対象に解析を行った.平均フォローアップ期間43±28ヵ月で,36人(9.0%)に不適切作動を認め,合計83件の不適切作動エピソードがあった.不適切作動の原因の93%(77件)がSVTであり,そのうちAFが原因であった群(AF群,45件)とAF以外のSVTが原因であった群(non-AF群,32件)に分けて比較したところ,頻拍レートは両群で差はなかったが(AF群 vs. non-AF群; 202±22bpm vs. 210±21bpm, p=0.191),ショック作動前の抗頻拍ペーシング(ATP)による頻拍停止はnon-AF群で多く認められた(AF群 vs. non-AF群; 0% vs. 72%, p<0.001).これらの結果から,ICD/CRT-D患者における不適切作動の多くはSVTが原因であり,AF以外のSVTにはATPが有効なことから,ショック作動前のATP治療を積極的に設定することで不適切なショック作動を避けられる可能性が示唆された.

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